青春H2 狼の生活


ジーンズに革ジャン、頭には赤いバンダナをしめて、喧騒を闊歩する姿は、周囲も彼を受け付けないほどの異彩を放つ。そんな二郎は、都会に無い何かを求め、バイクに跨りひとりさすらう。山道で野宿し、焚き火で淹れたコーヒーをすすり、行きずりの宿の中年女将とお互いの肉体をむさぼり合う姿は、まさに野生の狼そのもの。狼はバイクで更に北上する。行き着いた先は震災でその姿を失った海辺の町。そこから少し離れた場所に二郎の故郷がある。今はひとり暮らしの母を訪ねる二郎はそこに都会には無い温もりを感じるが…。